サンハイム西川島　『ちょっと手伝ってもらいました。』

不連続ブログ小話　『　ウキウキ　～　肉野菜炒め丼編　～　』

オムライス作りを成功裏に終えた緑園都市の話を聞きつけ、「西川島も負けてられない」と職員が動いた。

「明日は祝日。ホームで過ごす人が多いなあ。しかも冷凍庫には在庫の豚肉が多く眠っている。じゃあ明日のランチは、みんなで焼いて、みんなで盛り付けてもらおーじゃないかっ！！緑園都市には負けないんだ！」と職員は、決意したのだ。

1組2名で、３回転。ちょっとお肉が多かったのかもしれないが、全員、菜箸や木べらを上手に使いこなし、肉と野菜たちの輝く舞を演出（＝炒めた）。最後は、ごはんが待つどんぶりという「島」に華麗に、美しく、絡まり合う眩しい肉と野菜たちを「上陸」させるのであった（＝盛り付けた）。

緑園都市に憧れるのをやめた結果、「たまにはこういうのもいいな」、「おれはいつも弁当作っているからへっちゃら」と、会話も盛り上がるのだった。

職員は、はち切れそうなお腹を揺らしながら、後片付けに追われ、その日は暮れていくのだった。

彼らの挑戦を聞いた統括責任者が、視察にくることはなかった。