
2025-05
22
活動紹介 花のおもてなし
こんにちは、ワークショップ夢21です。
今回はわたしたちの事業所で人気の活動「花のおもてなし」の様子をご紹介します。
花でおもてなしをすると言うときっちりお作法があって…というイメージもありますが、わたしたちの活動は、もっとずっと自由で、にぎやかで、ちょっとおかしな感じです。
そして、これと言った正解がないからこそ、それぞれの“らしさ”が思いきり出てきます。
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さて活動の日。
机の上には季節のお花や緑がずらっと並びます。
「この花、名前なんて言うんだろう?」「これ、食べられる?」そんな声も聞こえてきて、早くも賑やかな様子です。
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では、やりましょう!となると…
ある人は迷いもなくザクザク!あっという間に完成させて「できた~!」と満足げな笑顔。 かと思えば、一本の枝を何度も角度を変えて、「うーん、違うなあ」と真剣そのもの。まるで花とにらめっこです。
「…あーーーーっ!切りすぎたーー!!」
と、思わず叫ぶ声。見ると、大事なメインの花を根元からバッサリ。
「あーあ!やってしまった!」
その場が笑いに包まれる、そんなハプニングもつきものです。
なかには、「これでいいのかな…」とおそるおそる花を挿しながら、まわりの顔をチラチラ見ては「うん…まあまあかな」と自分に言い聞かせるような人も。
でも、最後にはみんな、自分のペースで、自分のスタイルで、一つの作品を仕上げます。
完成した作品をずらっと並べて見ると…
似ているようでいてよく見ると、ひとつとして同じものがありません。
花をぎゅうぎゅうに詰めた作品。空間をうまく使って、スッとした静けさを感じる作品。
なんだか不思議と心に残る、花の先生ですら予想外の組み合わせも。
上手とか正しいなんて、どこにもありません。
それぞれの作品に、その人らしさがにじみ出ていて、どれも素敵です。
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こうして花と向き合っていると、作品ができることよりも大きな目的があるように思います。
迷っても、失敗したと思っても、どんなやり方でも、その人なりにやってみたことがちゃんとカタチになる。そんな経験が、みんなの中に積み重なっていく時間がとても大切なものになります。
正解がないからこそ、デコボコな個性がちゃんと活きる。花といっしょに、みんなで笑いあっているこの時間が、わたしたちの“らしさ”をつくってくれている気がします。
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出来上がった花は保土ヶ谷区役所に飾られています。
毎月交代でいろいろな事業所で活動しているので、年に12種類の花が楽しめます。通りかかった際にはぜひ覗いてみて下さい。
そして、飾られた花のウラにはこんなドタバタ劇があると想像して頂くと、ちょっと嬉しいです。
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