2024-04
23
豆挽きの店主
最近はどこでも気軽に美味しいコーヒーが飲める良い時代になりました。ちょっとリフレッシュしたいときにコンビニでテイクアウト、少し休みたいときに駅前のコーヒースタンドで一杯と暮らしのいたるところにコーヒーがあるので、気持ちの切り替えには困りません。それに、どのお店もすぐに出てくるのに、美味しいんですよね。
さて、さかもとてらすではそんな手軽にコーヒーが飲めるこの頃ですが、注文を受けてから豆を挽き、一杯ずつじっくりとハンドドリップでコーヒーを淹れています。
なるだけ時間をかけないようにはしていますが、時には少しお待たせしてしまうこともあるかもしれません。
せっかくいらして頂いたので、日常にふと空いた時間、コーヒーが出来上がるまでのいろいろな音にも耳を澄ましてみてください。
計量する豆がグラスに当たる音、ゴリゴリと手回しミルで豆を挽く音、お湯が沸く音とケトルにお湯を移す音。
一杯のコーヒーが出来上がるまで、こんなにも音のドラマがあると気づかされます。
機械式とは違って、豆を挽くのが一番の肉体労働です。一杯分が挽き終わって、じゃあ次は誰に…と考えると、目を逸らされることもしばしば。
それでも一年やれば前には進むもので、今ではずいぶんと豆を挽くのも早くなりました。
とある豆挽き名人の利用者は一か月くらいしたらムキムキの筋肉質になってしまうかもしれない。筋肉でいつもの服がはちきれたらどうしようとかと心配したものでした。
良かったのかそうじゃなかったのかはわかりませんが、体型はカフェのオープンからあまり変わらずに済みました。
みんなが店主でみんながマスターのさかもとてらすは、今日もみんなでゴリゴリと豆を挽いています。でも、そろそろ電動のミルが欲しい気持ちがあるのは、そっと胸にしまっておきます。
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